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歯髄保存治療

神経をできるだけ残すための選択肢
神経を抜きたくない・残したい方へ

このようなお悩みがある方は
歯髄保存治療がお勧めです。

  • 若いうちから歯を大事にして、老後も自分の歯で食べたい方
  • 他院で歯の神経を取らなければいけないと言われたが1度確認して欲しい方
  • 最善と思われる保存治療を受けたい方
  • 「歯をできるだけ削らない治療」を探している方
  • むし歯が深いけれど「できれば神経を抜きたくない」と思っている方
  • 神経を取ると歯が弱くなると聞いて、不安に感じている方
  • 子どもや家族にもできるだけ歯を残す治療を受けさせたい方

歯髄保存治療とは

歯の構造(エナメル質・歯髄・象牙質・歯根膜)

歯の中には「歯髄(しずい)」と呼ばれる神経や血管の集まりがあります。
この歯髄は、歯に栄養を届けたり、むし歯などの刺激を感じたりして、歯を健康に保つ大切な役割をしています。
通常、むし歯が神経に近づくと「神経を抜く治療(根管治療)」になることが多いですが、歯髄保存治療とは、できるだけ神経を残して歯を長持ちさせるための治療です。

【ポイント】

  • むし歯が深くても、神経を取らずに残せる
  • 特殊な薬剤や材料で神経を保護し、自然な回復力を助ける(第2象牙質)
  • 神経を残すことで、歯がもろくなりにくく、自分の歯を長く使える

歯髄を残すことで得られるメリット

歯が割れるリスクのイメージ

【歯が割れるリスクを減らせる】

神経を取る治療(根管治療)では、歯の中を大きく削る必要があります。その結果、歯が薄くなり、将来的に「歯が割れる(歯根破折)」リスクが高くなってしまいます。
一方、歯髄保存治療では歯の中を大きく削ることがほとんどなく、神経もできるだけ残すため、歯の強さを保ちやすいです。その結果、歯が割れるリスクをぐっと減らし、自分の歯を長く守ることにつながります。

【歯の異常に早く気づける】

神経(歯髄)が残っていれば、しみる・痛いといったサインを感じ取れます。そのおかげでむし歯やトラブルを早期に発見でき、治療も軽く済みやすいです。

歯髄保存治療が必要なタイミング

虫歯には大体3つに分けられる状態があります。

エナメル質までの虫歯

エナメル質までの虫歯

歯髄保存治療をしなくても治療できます。

神経に接近している虫歯

神経に接近している虫歯

神経とは直接つながっていないので神経を残せる可能性は高いです。
ただし、神経と歯の部分は隣接しており、噛む力でひびが入ったり、何かの刺激で神経が傷んでしまうことがありますので次のステージに行く前に歯髄保存治療がおすすめです。

神経まで到達した虫歯

神経まで到達した虫歯

初期の場合は歯髄保存治療で神経を残せる可能性があります。
しかし、場合によっては根管治療が必要となってしまうので早期発見が大切です。

神経に接近している虫歯を健全に神経を温存しやすくなる治療法が、当院のMTAを使用した歯髄保存療法です。
MTAは、むし歯で神経が近い場合や見えてしまった部分をふさぐために使う特別な歯科用セメントです。
水に反応して固まり、歯の再生を助ける作用や殺菌作用があるため、保険で使う材料よりも治りやすく、再び感染しにくいのが特徴です。
これを使うことで、神経のすぐ近くまで進んだむし歯でも、神経を残せる可能性が大きく高まります。

MTAセメントについて

MTAセメントを使用した神経を残す治療は
自費診療となります。

MTAセメントによる治療ステップ

MTAセメントの
6つの特徴

01

密閉性が高い

MTAセメントは、すき間ができにくい安心な材料です。歯にしっかりくっつく性質があり、特別な接着剤を使わなくてもすき間ができにくくなっています。さらに、固まると少し膨らむため、根の中をぴったり密閉して細菌の入り込みを防ぎます。
一方、一般的なセメントは時間がたつと少し縮むため、わずかなすき間ができ、そこから細菌が入るおそれがあります。

02

殺菌効果

MTAセメントには強い殺菌力があります。強アルカリ性の性質により、ほとんどの細菌を死滅させる働きがあります。
根の治療では、細菌をしっかり除去することが大切ですが、どんなに丁寧に治療しても、ごくわずかに細菌が残ることがあります。そこで、MTAセメントを使うと残った細菌も殺菌でき、再感染を防ぐことができてきます。その結果、歯を抜かずに自分の歯を残せる可能性が高くなるのです。

03

再生を助ける

MTAセメントには、歯の中の神経まわりを保護し、修復を助ける働きがあります。ゆっくりと「水酸化カルシウム」を放出して、神経の近くに新しい硬い層(第2象牙質など)ができるよう促します。
再生の程度には個人差がありますが、歯を長く保てる可能性が高まるのが大きなメリットです。

04

体に優しい

MTAセメントは、体になじみやすく安全性の高い材料です。体の細胞とよくなじむ性質があり、体に入っても刺激や悪影響がほとんどありません。
そのため、歯の中の穴を埋めたり、根の先をふさぐなど、体に直接触れる部分にも安心して使える材料です。

05

親水性

MTAセメントは、水分が少し残っていても安定して固まる特長があります。一般的な歯科材料は、乾いた状態でないとうまく固まらなかったり、接着力が弱まってすき間ができやすくなったりします。
しかし実際の治療では、完全に乾かすことはほとんど不可能です。その点、MTAセメントは水分と反応して固まる性質(親水性)があるため、多少の血液や水分が残っていても、しっかり密着してすき間をふさぐことができてきます。

06

レントゲン不透過性材料

MTAセメントはレントゲンに写る性質があるため、治療後にX線写真で正しく詰められているか確認できます。もし隙間や異常があれば、すぐ対処できる材料なんです。

治療の流れ

深い虫歯で、残っている健康な象牙質が1.5mm以下の場合

  1. う蝕検知液を使用し、感染している象牙質を削り取ります。
  2. 多くの場合、歯髄炎または歯髄壊死(神経が死んでしまうこと)になっているので、MTAセメントを貼薬します。また、感染象牙質を削り取った結果、歯髄腔に貫通した場合は、露出した歯髄を洗浄、止血してMTAセメントで封鎖します。
  3. 2週間程様子を見て痛みが出なければ最終的な詰め物や被せ物を作成後それを装着して治療は完了です。

※MTAセメントを用いた場合の神経の生存率は70%です。
術後に不快な症状が続く場合は「神経を取る治療」が必要です。その際は別途、治療費がかかります。
(自費診療、割引なし)
※自費と保険の混合診療は法律によって禁止されているためMTA治療後の詰め物や被せ物は自費診療となります。

料金

部位金額(税込)
前歯¥44,000
上顎小臼歯¥66,000
上顎大臼歯¥77,000
下顎小臼歯¥77,000
下顎大臼歯¥88,000

ラバーダム ¥11,000(税込)
CT(必須) ¥16,500(税込)
※下の奥歯(下顎大臼歯)は唾液(感染源である口腔内常在菌)が入るのを防ぐためにラバーダム防湿法をおすすめします。

ラバーダム・CTレントゲン